治療法は筋腫の大きさや位置で異なり、様子をみる場合も

治療法は、筋腫の大きさや位置、症状、本人の年齢や希望などを聞き、相談して決めていきます。良性のこぶですから、症状が出ていないのであれば、治療をせずに経過を見ていくこともあります。
症状が強い場合には、ホルモン剤で生理を止め、閉経状態にすることで筋腫の成長を止めることがあります。ただし、更年期障害のような症状や、骨が弱くなるなどの副作用が出るので、若い人には行わず、閉経に近い年齢の人に一時的に行うケースがほとんどです。
筋腫が大きく、症状がつらい場合は手術をする場合も。ただ、若い人や今後妊娠を望む人には、筋腫の部分のみ取り除き、子宮を温存する方法もあります(子宮筋腫核出術)。子宮腺筋症と合併していたり、たくさんできているような場合で、今後妊娠の予定がないという人には、子宮ごと取る手術を行うこともあります。
また、最近は、お腹を切らずに内視鏡で摘出する方法も行われるようになりました。ほかにも、子宮に行く動脈に薬を入れて固めることで、筋腫の成長を止める子宮動脈塞栓[そくせん]術という手術法や、超音波を用いた集束[しゅうそく]超音波治療という方法も試みられています。

経血量の増加!!!代表的な症状

子宮筋腫の代表的な症状は、経血量の増加です。個人差もありますが、子宮内膜症などとは違い、生理痛はそれほど強くはならないようです。
また、筋腫のできた場所によって、症状の出方も異なります。比較的症状が出にくいのは、子宮の壁の筋層内にできる「筋層内筋腫」や、子宮の外側に突き出るようにできる「漿膜[しょうまく]下筋腫」です。ただし、漿膜下筋腫は、子宮からのびた茎のような部分がねじれて激痛をおこすことがあります。
経血量が多く、過多月経、貧血などの症状が出やすいのは、子宮の粘膜下にできた筋腫が子宮内腔[ないくう]に向かってこぶ状に突き出た「粘膜下筋腫」です。
ほかに、筋腫がまわりの器官を圧迫するため、便秘や頻尿になったり、逆に尿が出にくくなったりする場合があります。そのほか、お腹の張り、下腹痛、腰痛などの症状が出ることもあります。

不妊や流産の原因になることもあります

子宮筋腫は良性のこぶなので、すぐに治療をしないと命にかかわるというものではありません。ただ、異常に経血量が多いとか、貧血に悩まされるようなときは、婦人科で相談しましょう。
また、なかなか妊娠しないと思っていたら、筋腫があったため、という場合も。とくに、粘膜下筋腫があると、子宮内膜がデコボコして、受精卵が着床しにくい原因となります。流産や早産の原因になることもあるので、妊娠を望む人は、早めに治療を受けることをおすすめします。