粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)で見られる症状

子宮の内側を覆う「子宮内膜」のすぐ下にできる筋腫で、子宮の内部に向かって大きくなります。そのため、体の外側から触れにくいのが特徴です。
子宮筋腫のうち発症頻度は約5〜10%と低いのですが、筋腫が小さくても症状は重くなりやすいのが特徴です。不正出血や月経時の出血量の増加、月経期間が10日以上続く「過多月経」、ひどい月経痛、貧血、動悸や息切れなどを引き起こします。
不妊や早産の原因となりやすく、手術が必要になるケースも多くあります。また、筋腫が大きくなり膣や子宮頸管の中に押し出される「筋腫分娩」になると、不正出血時の血量が多くなります。

子宮筋腫の検査

子宮筋腫、あるいは子宮筋腫の疑い、と言われたら、どんな検査がすすめられるのでしょうか 

MRI、CTなどの影像による検査

貧血検査
子宮筋腫に貧血はつきものです。

腫瘍マーカー検査
子宮筋腫によく合併しておこる、子宮内膜症がないかを調べる時に役立ちます。

その他の血液検査

子宮卵管造影検査をすすめられる事があります。

子宮鏡検査をすすめられる事があります。
特に粘膜下筋腫が疑われる時

子宮癌検査
念のため検査をすすめられる事が多いようです。

心電図検査
貧血が強度の時は心電図に異常が出る時があります。

その他必要に応じて検査をすすめられる時があります。
なお子宮筋腫の時には、これらの検査全てが必要だという訳ではありません。

内視鏡手術

最近、急速に広まっているのは内視鏡による手術です。これは、傷跡が小さいかほとんどなく、回復が早いのが長所です。
 子宮を残して筋腫だけを摘出する場合、子宮の内側に筋腫ができた粘膜下筋腫ならば、子宮鏡が使われます。これは腟から子宮の中に子宮鏡を入れ、電気メスで筋腫を少しずつ 削りとっていく方法です。したがって、筋腫はあまり大きくないこと(4~6cm以下)、筋腫が内側に飛び出していることなど、いくつかの条件があります。
 一方、腹部にいくつか穴を開けて細い管を挿入し、電気メスなどを操作して子宮筋腫を切除するのが、腹腔鏡下手術です。この場合は、子宮を丸ごと摘出することも筋腫だけを摘出することもできます。筋層内筋腫や漿膜下筋腫が適応になります。
 この場合も、傷跡が小さく、回復が早いのがメリットです。最近は、内視鏡によって手術を行うところも増えてきましたが、内視鏡手術の技術には個人差があり、手術できる範囲や大きさなども医師によって異なります。したがって、リスクも含めて十分な説明を受けた上で、治療を受けましょう。
 なお、開腹手術でも内視鏡による手術でも、子宮を残せば子宮筋腫は再発の可能性があります。とくに20代、30代で手術をした場合は、その後長くエストロゲンにさらされるので、筋腫が再発してまた大きくなる危険性があります。また、複数の筋腫があった人は、再発の危険性が高くなります。この場合、再手術になると筋腫だけをとることは難しいので、子宮の全摘手術を受けることになります。