こんな検査で診断します

今は、画像診断機器が進歩しているので、子宮筋腫の有無は触診と超音波検査でほぼわかります。筋腫の中でもどのタイプか、とくに子宮の内側に発育したタイプは診断がつきにくかったのですが、今はMRI(磁気共鳴画像診断装置)によって子宮内部の様子を外から観察し、診断をすることができるようになりました。MRIは、CTと同じように筒状のトンネルの中に入り、撮影します。痛みは全くありません。ただ、高価な機器なので設備の整った大きな病院でないと置いてありません。

放置するとこんなことになります

病気は、ふつう治療するものです。しかし、子宮筋腫の場合はどうなれば治療をするというはっきりした基準がありません。基本的には自覚症状がどのくらいつらいかが治療を受けるかどうかの判断基準になります。出血がひどくて貧血が起きていたり、月経痛が強い場合には、治療の対象になります。
 また、あまり筋腫が大きい場合も、治療を考えるべきでしょう。筋腫が大きくなると、周囲の臓器を圧迫し、便秘や尿が近い、下腹部が張る、月経時以外にも下腹部痛や腰痛などに悩まされることもあります。さらに筋腫が巨大になると、尿管を圧迫して腎臓から膀胱に尿が流れにくくなり、腎臓を悪くする(水腎症)こともあります。
 子宮筋腫自体は良性の腫瘍なので、命にかかわることはありません。しかし、急激に大きくなったものや下腹部がいっぱいになるほど大きなものは、まれに肉腫などの悪性腫瘍(がんの一種)の場合もあります。したがって、こうした場合は、よく医師と相談する必要があります。

筋層内筋腫

 筋肉の中で筋腫が成長する筋層内筋腫の場合は、筋腫が大きくなるにつれ、子宮の内側をおおう子宮内膜が引き伸ばされていきます。そのため、月経痛や月経時の出血が多くなり、下腹部を触るとしこりがわかるようになります。
 しかし、筋腫がゆっくりと大きくなっていくと、自覚しにくいこともあります。下腹部のシコリは最近太ったからだろう、月経血が多いのは自分の体質のせいと、勝手に解釈していることも少なくないのです。